2007年10月に読んだ本秋の夜長。。。*99冊目 10月1日 「ドラママチ」 角田光代 女が求めているのはドラマなのだ! 妊娠、恋愛、プロポーズ…。女はいつも何かを待っている。 中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの 8つの物語。『オール読物』掲載を単行本化。 *100冊目 10月2日 「町長選挙」 奥田英朗 離島に赴任した精神科医の伊良部。 そこは、島を二分して争われる町長選挙の真っ最中だった。 伊良部もその騒動に巻き込まれてしまい…。 「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」でお馴染みの、 トンデモ精神科医の暴走ぶり健在! *101冊目 10月5日 「日曜日の夕刊」 重松清 日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、 お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて―。 ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。 忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。 夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、 若い男女はそっと腕を組み…。 昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。 そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。 *102冊目 10月13日 「十字屋敷のピエロ」 東野圭吾 ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。 しゃべることもできない。 殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。 もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れる ならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。 前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の 新感覚ミステリー。 *103冊目 10月16日 「象牙色の眠り」 柴田よしき 猜疑・憎悪・復讐。富豪・原家を舞台に次々と起こる 不幸な殺人事件。危うい家族の絆。 疑惑の涯に追いつめられた家政婦・工藤瑞恵。 原家の16歳の二男・祥と家政婦だけが知る衝撃の真実とは…。 *104冊目 10月17日 「哀愁的東京」 重松清 進藤宏。40歳。新作が描けなくなった絵本作家。 フリーライターの仕事で生計を立てる進藤は、 さまざまなひとに出会う。 破滅の時を目前にした起業家、閉園する遊園地のピエロ、 人気のピークを過ぎたアイドル歌手、生の実感をなくした エリート社員…。進藤はスケッチをつづける。 時が流れることの哀しみを噛みしめ、東京という街が織りなす。 「今日」の哀しさから始まる「明日」の光を描く連作長編。 *105冊 10月21日 「月下の恋人」 浅田次郎 これで最後、恋人と別れるつもりで出掛けた海辺の旅館で 起こった奇跡とは?(表題作) 昭和が昭和であった時代。ぼろアパートに住む僕の部屋の隣には 間抜けで生真面目で、だけど憎めない駄目ヤクザが住んでいた…(風蕭蕭)。 これぞ短編。これぞ小説。名手が五年の歳月をかけて書き綴った、 心をほぐす物語。人を想い、過去を引きずり、日々を暮らす。 そんなあなたを優しく包む、浅田次郎待望の最新刊。 |